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樽酒 アーカイブ

2006年02月25日

樽屋、樽酒で陣中見舞い

 

アヴァンギャルド書家米岡満寿美さんの個展がギャラリーミウラで催されました。
樽屋ですから、花束代わりに「おうち樽酒」(高さ、僅か16センチ)を持参しました。杉樽の腹書(表のラベル)には
米岡酒造の満寿美と和紙に手書きしたら好評でした。限定一部の一升樽です。
「真澄」という銘柄は存在しますが、「満寿美」という地酒は、この夜限りの幻の酒です。

2006年02月26日

杉樽で樽酒が呑める店

東京、大塚の「江戸一」さんでは「泉正宗」醸の清酒が「たるや竹十」謹製の特上四斗樽から直に呑むことが出来ます。
灘から江戸へ運ばれていく間に、まろやかな吉野杉の木香が灘の生一本と一体になります。
昔は、日本酒といえば樽酒で、この呑み方が当たり前でした。


       雑誌「サライ」2002年6号(通巻305号)より

2006年03月04日

樽屋、杉樽を出荷する

2月26日にエントリーした東京、大塚の「江戸一さん」から、注文が入ったので、早速、杉樽を届けました。
これは、「仮巻き」といって菰を巻かない裸の樽です。正式には薄い菰をくるんでいましたが、数年前から、それも略して本当の「裸樽」に縄を「三つ輪がけ」して出荷しています。樽屋にとっては折角つくった樽をコモで隠されるのは長年の風習とはいえ、不本意なことです。
菰屋さんには悪いのですが「杉樽たる」は、やはり木目の美しい吉野杉と青竹を見てもらいたいものです。

「江戸一さん」以外ですと季節限定ですが、横浜の「キンパイ酒店」でも杉樽の樽酒を呑むことが出来ます。
どちらの居酒屋さんでも、使い終わった杉樽は近隣の小学校などに引き取られていくそうです。
樽太鼓として、第二の人生をおくる訳です。
ただし一度、酒を入れた杉樽は乾燥してしまって、楽器としては、余り良い音は出ません。
↓のように竹のタガを締め直してやらないと半年位の命です。

2006年03月22日

花見前の樽屋は大忙し

この時期、樽屋の竹十は四斗樽や、二斗樽をたくさん作って各地に発送します。
三月も半ばを過ぎると、各蔵元は花見に持って行く酒樽の準備にかかるのです。

一般のお客さんも注文に来られて、今の樽屋は年末に次ぐ繁忙期です。

昔は、桜見といえば酒樽を持参することが風習でした。
今ではドイツ人の真似をしてビールを呑む人が増えましたが、
日本人にとって桜といえばやっぱり清酒なのです。

2006年10月30日

樽酒のおいしい季節になりました

秋の京都の宵、「おめん」に、ふらりと寄りました。

偶然、座敷で隣り合わせた、ご婦人お二人が注文なさったのは樽酒。
このお二人は樽酒が、めっぽう、お好きな様子で、暖簾ごしに樽があることを確かめてから入店されたとか。

「おめん」で樽酒が呑めるのは毎年10月から4月のみです。

なみなみと枡に注がれ、余りにおいしそうに呑まれるのを見て、思わず、お声を掛けました。

樽の上にあるのはサーヴィス用の片口

お店のカウンターに鎮座する酒樽の材は、実は「たるや竹十」のものなのです。
奈良県川上村の百年もの吉野杉です。

残念ながら作ったのは「たるや竹十」ではありませんが、この吉野杉の甲付側は「竹十」が支給して仲間の樽屋さんが作ったものです。

京都とニューヨークでしか食べられない「おめん」のうどん。(数年前までは神戸にも店がありました)

「おめん」四条店のご主人によると、「樽酒」を愉しみにされている、お客様が多いそうです。

しかし、残念なことに枡はヒノキ。来年から「杉枡」に替えてもらう様にお願いしました。
「おめん」の名物「樽酒」は更においしくなるでしょう。

2008年01月21日

海を渡った「たるや竹十」の酒樽

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このごろ、酒樽を使って鏡開きをしたいという依頼が海外からよくあります。
昨年は、ロンドンへ結婚式の披露宴用に酒樽をお送りしたのですが、
今度はアメリカのノースカロライナ州から現地で催す新年会に酒樽のよる鏡開きをしたいので四斗樽(72リットル)を手に入れたいとの相談がありました。

ロンドンに送ったのは一斗樽(18リットル)だったのですけれど、今度は100人以上が参加する催しなので大きな酒樽でないと迫力が出ません。
ところが、航空便の運賃は三辺の合計が160センチを超えると酒樽の価格をはるかに上回ります。
そこで、今回は上から見ると四斗樽(72リットル)ですが、36リットル入りに底上げして、更に下の部分を切り取ってしまうという、かつて無い手法をとりました。

これを更に段ボール梱包しないと海外輸送は受け付けてくれないので、サイズ合わせに少々苦労しましたが、その甲斐あってか樽酒(中身はカリフォルニア米の吟醸の由)はさすがに美味しい、と現地の方々にもたいそう気に入ってもらえたそうです。

吉野杉の酒樽に清酒を入れておくと酒の味がまろやかになって、口当たりが良くなっていきます。


皆さん、最初は菰樽を依頼されてこられるのですけれど、菰(こも)は植物検疫により殆どの国で通関出来ません。
仕方なくビニール菰を使うのですが、これほど味気ないものはありません。
菰(こも)はあくまで輸送中における酒樽のための保護材。
酒樽が届いたら、菰を解いて裸の樽を出し、杉の木目と結い竹の美しさを楽しんで頂きたいものです。

写真のように正面に好みの文字を和紙に墨書きして貼れば酒樽が引き締まります。


この酒樽は トライアングル地区日本企業商工会(TJBA)から、この合同新年会に寄付されたものだそうです。


「米国ノースカロライナ州トライアングル地区日本関連団体合同新年会」
会場はダーラム市デューク大学内デュークガーデン

この日の様子は地元の新聞The News & Observer紙に「餅つき」や「おせち」と共に紹介されました。
日本以上に日本古来の伝統的な風習に則った新年会だったようで、世話をされた方々は さぞ大変だった事だろうと、その苦労が偲ばれます。

2008年03月03日

特製の菰樽と塗枡

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有馬の旅館から依頼があって、パーティー用に特別な桃色の菰(こも)をつくりました。
四斗樽の鏡開き用です。(桃の節句だからという訳ではありません)
枡もロゴ入りの特製を別注しました。
樽屋としては、青竹の見える酒樽で鏡開きをしていただきかったのですけれど、お客様の要望は「コモダル」だったので、仕方なく一日がかりで、「印」を描きました。


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2008年07月19日

江戸の江戸一に 四斗の酒樽が 二丁並ぶ

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余分なものが一切無く、かつ清潔な店構え。
おなじみさん以外は入り難いと思う。

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左が「泉正宗」、右が「白鷹」の四斗酒樽 。
どちらも赤味樽です。
左の「泉正宗」の四斗酒樽は「たるや竹十」による吉野杉の酒樽です。

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初めて行く者にとっては、まるで酒道場のような居酒屋です。
扉を開けるとU字型のカウンターの奥に座る、いかにも江戸っ子めく女将さんの眼が語る。
「あなた方はじめての客だわね」「どんな呑み方をするのかしらねえ」..................

通されたのはカウンターの一番奥、即ち女将さんの前。
酒を呑めない酒樽屋夫婦は、やや緊張気味。
取り敢えず二種の樽酒を注文。白鷹の樽は周山杉の香りが。
全員が身内と思われるスタッフの動きもキビキビとして気持ちがいい。

二丁の四斗酒樽以外にも、選び抜かれた地酒が一升瓶でずらり。
基本的に樽酒も含めて、燗が基本。
周囲を見渡すと静かに酒を呑む常連の一人客が目立つ。
その間も全ての客の酒の進み具合と肴の食べ方に女将さんの鋭いチェックが。

奥に手書された肴が美味しい。この日は本当に魚ばかりだったけど。
清酒と相性のいい肴が揃っていて、注文に迷う。
女将さん手作りの漬物を頼んだら、ようやく「おいしいでしょ」と女将の一言。
多分、たるや竹十の一空樽で漬けた物。本当においしかった。
糠を混ぜる手は複数の人ではいけない。同じ人が混ぜないと美味しくならないとか。

お勘定の時に時代を感じさせる算盤で女将自らパチパチ。
料理を少しでも残していたら、叱られる。清酒が徳利に残っていたら「全部呑みなさい」という厳しい指令が。
江戸時代、茶道、華道など共に「酒道」というものがあったのですが、それを思い出しました。
現代では希有な一店です。

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2008年08月26日

神戸 三宮でも酒樽で樽酒が呑め枡

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店内に酒樽が鎮座し、本当の樽酒を呑む事の出来る店が神戸にも何軒かあったのですが、
震災後、皆無になっておりました。
今年の初夏、灘の金盃酒造酒樽屋竹十の協力で高架下の老舗「森井本店」に
一斗の酒樽を常備することになりました。


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酒樽から出した樽酒は、きちんと杉の枡に入れてくれ枡。
枡と言えば、桧が最高だと勘違いされている蔵元やお客さんが多い事は残念なことです。
酒樽は杉製なので吉野杉の木香がついた清酒は杉の枡に入れて呑まないと、杉で酒樽を
作った意味がないのです。
桧の枡で呑んだら、折角の樽酒が支離滅裂になってしまいます。

今、桧枡が市場を席巻していますが、清酒は必ず昔のように杉枡を使うべきです。
むしろ、塗り枡風のプラスチック枡の方が、ずっと清酒に優しいのです。
桧ほど清酒に合わない素材はない事に関係者すら気がつかないと思うと悲しくなります。

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今のそごう百貨店の南で大正7年に創業。当時は金盃酒造も三宮付近にありました。
昭和20年の戦災で店舗が消失。現在の高架下に移転。
昭和7年の地震のため改装。この時、古いポスターや前垂れ、扁額などを救出し、
今の店内に飾り、昔の雰囲気復活の一助となる。

自分で「良心的な大衆酒場」という暖簾をかけているところがリョウシン的ですね。
今年が創業90周年なのです。二階で宴会も出来るところが嬉しい。


金盃 森井本店
078-331-5071
650-0012 兵庫県神戸市中央区北長狭通2-31-42 (高架下)
17:00-22:30(22:00LO)日祝休

2008年09月18日

酒樽(さかだる)に酒を詰める

%E6%A8%BD%E5%A0%B4.jpg 菊正宗酒造記念館蔵

上田耕甫画 「酒造り繪巻」昭和四年作

かつては、大桶から小桶に入れ替えて酒樽に運び直接、清酒を樽詰めしておりました。
その後、琺瑯のタンクの時代になりますと、タンクから太いホースを使い酒樽から あふれる程、樽詰めしていた時期もあります。
少し位の清酒が あふれても誰も気にしないし、あふれた清酒は入るだけ お腹の中に入れて帰っても誰も咎めない良き時代でした。(瓶に詰めて外部に持ち出す事は今も昔も御法度です)

どこの蔵元にも、こういう「樽場(たるば)」という場所がありましたが、年々見かけなくなってきました。

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現在は、正確な容量と酒税の関係から無駄なようですが、一升瓶に詰めた清酒の封を切って、酒樽に詰めます。

2008年10月19日

樽酒(たるざけ)売り切れる。酒樽屋は忙しい

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いつも「金盃」の酒を「たるや竹十」の酒樽に入れて、置いてもらっている神戸の居酒屋「森井本店」では、この気候なのに樽酒が人気で、ついに「うりきれ」!
もちろん翌日、新しい酒樽を配達しましたから、今日からは安心して たっぷり呑めます。

ここ森井本店では真夏でもよく売れて関係者を驚かせました。
冬はどれ位でるのでしょう?
酒樽が間に合うかな?

たるや 竹十

  • たるや 竹十



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