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ディスプレイ アーカイブ

2006年07月20日

戀の輪替へ

輪替といえば西鶴『樽屋おせん』の「戀の輪替へ」を想い浮かべますが、
話が長くなりそうなので又機会をあらためて。

この度は「たるや竹十」が30年程前に納品した酒樽を、
暖炉のそばに置いて薪の小枝入れとして転用したいという御依頼がありました。
外側も削れば新品同様になるのですが、
古色を残したいという、お客さまの御趣旨なので、輪六本替えるに留めました。


輪が一本ない上に、全体が乾ききって使用不能の修理前の杉樽


このように樽は修理を施しながら、何十年も使うことが出来るのです。
この樽は酒樽→漬物樽→炭取籠風バスケットと用途を替えながら、何代にも渡り、使っていただくことになりました。

2007年01月31日

漬物屋に漬物樽風の展示用樽を発送する

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京都の某有名漬物屋の店頭展示用に一見、漬物樽に見える「上げ底樽」製作の依頼がありました。
ここでは直接、漬物が樽に触れる訳ではないので、水分が洩れても構わないのですが、
敢えてキッチリ作りました。

ところで、樽の正しい使い方として、漬物の間にビニールを挟む事は、なんとか止めてもらいたい、というのが「たるや」の本音です。
折角、杉樽で拵える意味がありません。
樽屋としては、たいへん不本意なのです。

因みに下の写真は、老舗漬物店の千枚漬け。
おいしいけれど・・・・・・・・
ビニールやめたら、さらに美味、請合います。

しかしながら、「たるや竹十」の漬物樽が皆様の目に触れる機会があった事はありがたいことです。

たるや竹十」は全ての商品が手作りですから、H.P.上に紹介している樽(たる)は常に何個かの在庫を持っておりますが、基本的にオーダーメイドなのです。
ですから、このような変形樽の依頼にも応えられる訳です。

2007年05月15日

酒樽屋 白い杉樽をつくる

この杉樽は「たるや竹十」では普通は作らない、大変特殊な品物です。
材料は吉野杉の一番外側、「白太」という所で、本来は箸や寿司桶の材料になる部分です。

依頼主からの「白い杉樽」をという要望に応じ特別に作りました。
乾物屋さんの店頭に並べるということで、白い杉に青い竹という、
見るからに美しい木樽を要望されて来られたのです。
杉の外周部は最も硬い部位ですので、作るのに思いのほか時間がかかりました。

水や酒を入れても漏れはしませんが、杉特有の香りは全くありません。
完全にディスプレイ用です。

2007年06月21日

ディスプレイ用の樽(タル太鼓)

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酒樽(タル)の中でも甲付樽(コウツキタル)は本来、日本酒用の特上品なのですが、
今は比較的値段も安く、見た目が美しいので、
店舗のディスプレイ等に贅沢に使われることが多くなりました。

また、稀に樽(タル太鼓)に甲付樽(タル)を使われる方もいらっしゃいます。
タル太鼓には表面が硬い甲付樽(タル)の方が適しているという意見もありますが、
残念ながら、一本の杉から僅かしか取れませんから、材料の確保が困難です。

2008年04月15日

木樽を使った植木鉢

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菜の花が満開です。
お酒で有名な灘五郷の「なだ」という地名も菜(な)田(だ)からという説もある程です。

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木の樽を使って植物を栽培すると驚く程、よく成長します。
木樽も植木も同じ植物だからでしょう。

写真は三年ほど使った植木鉢ですが、箍の色が褪せているだけで木樽自身は植物に助けられてビクともしていません。


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これは餅つきの臼ではありません。
灘区の山の手から最近発掘された江戸期の菜種油の臼です。

かつて灘は一面の菜の花畑でした。
この設備を米の精米に転用して酒造業が発展したと言われています。

2008年07月09日

酒樽屋が作る売場樽 又の名を ディスプレイ樽

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酒樽屋は毎日、酒樽ばかり作っている訳ではありません。
夏になると、どうしても清酒の消費が減ってくるので,それにつれて樽酒の出荷も少なくなります。
祭りやイベントが多い時期であることから、樽酒が多く出ているように見えますが、年末年始の出荷量に比べると、やはり少なくなります。

その間、樽屋は漬物樽や味噌樽の他に店舗の前で商品を並べるための「ディスプレイ樽」などを
作っております。
ビニールシート等を使わずに直接、味噌などを入れる「もれないディスプレイ樽」と単に店頭に飾る「ディスプレイ樽」の二種があります。
後者では空樽(古樽)を改造したりすることもあります。

2008年07月13日

酒樽屋 特殊な和樽を作って某店をディスプレイする

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酒樽屋は依頼があれば、規格の五升(9ℓ)、一斗(18ℓ),二斗(36ℓ)、四斗(72ℓ)を組み合わせて、様々な和樽を拵えます。

写真は京都の漬物屋さんの依頼で製作中の和樽で、
形は四斗(72ℓ)ですが実際は一斗(18ℓ)入りの店頭販売用の木製和樽。
まだ完成しておりません。
水を張って洩れの検査をしている段階です。二丁重ねております。

和樽は桶と違って、どんな物でも製作する事が出来る訳ではありませんが、
出来る限り依頼に応じる事が出来るように毎日、頭をひねっております。

2008年07月17日

酒樽屋 ディスプレイ用の売場樽を作る

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かねてから製作中のディスプレイ用の売場樽が完成しました。
数が多いのと少し洩れるように作るという特殊な依頼だったので、使う材料も普段とは違いますし、少々手間取りました。
一番右に見えるものが、上から12センチの底のもの。左に三つ見えているのが上から23センチの所に底を込めたもの。

ディスプレイ用の樽は常に特殊な依頼で作りますから規格通りの酒樽に比べて、いつも慣れるまでに時間を要します。
20丁位作った所で調子が出てくるのですが、だいたいその程度の数量が依頼数なのです。

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上の二つは裏側。節だらけの底が入ってはいますが、単に補強用です。
ディスプレイ用の売場樽が出来上がってから、最後にはめ込むので、思いのほか 技を要するのです。

2008年08月18日

酒樽、大量の酒樽が天井から、ぶら下がる新橋の店

g600139ps1.jpg g600139rc_5_3.jpg 写真は同店サイトより

焼酎の消費量が清酒のそれを上まわって久しく、にっぽん本来の「さけ」も一時の勢いを失っております。少しずつ挽回し始めましたが、酒樽を店舗の ディスプレイに使って下さる店は依然として焼酎専門店が圧倒的です。
焼酎も杉の木樽の中に入れると美味しさが増すのです。

ここ新橋の九州黒男児では前に紹介したMISO-BANKの考えとは反対に古色を出さずに酒樽本来の姿をディスプレイしています。
左の写真では照明器具として利用されました。

九州黒男児
東京都港区新橋2-15-7 S-PLAZA弥生ビル8F 
TEL 03-5251-834

月・火・土・日・祝 17:00〜23:30
水〜金       17:00〜05:00

2009年09月14日

ディスプレイ用樽(タル)すなわち売場樽(タル)フランスへ行く

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店舗の前などで商品を展示するための樽(タル)です。
ディスプレイ用樽(タル)とか、売場樽(タル)あるいは上げ底樽(タル)と呼びますが、
他の樽(タル)と違い正式名称はありません。
強いて言えば酒樽(タル)における二重底がこれに相当します。
いま程、多く使用されなかった時期は古樽(タル)を各店が改造していたものですが、
最近は古樽(タル)もあまり手に入らなくなってきたこともあり、
酒樽屋が新しいものを最初から作るケースが増えてまいりました。

水を入れても洩れないタイプと、
単に底が上から15センチ位のところに収まるタイプの2種があります。
前者では洩れないように上の底の部分にも竹箍(タガ)1〜2本入れます。
これは酒樽における容量半分の樽と同じ方法でつくります。

写真の樽(タル)はフランスで催される展示会で商品を陳列するために特別に作った物で、
見えている底は取り外しが自在で、必要のない時は商品を底の下に収納するように出来ています。海外発送が得意な「たるや竹十」ですけれど、
この度は発注元の方が他の物品と一緒に空輸されました。

尚、手前に写っている小さい樽(タル)は9リットルの漬物樽。
大きさが判り易い様に並べてみました。

2009年10月02日

木樽で作った吉野杉製の椅子

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酒樽や樽太鼓を作る時に底や側の組み合わせを少し変えれば、例えば写真のように背の高い椅子型仕様の樽(タル)が出来ます。
この度、そんな形の物を作って欲しいという依頼があったので、いくつか拵えました。

写真のうち、手前に見えるひとつだけ小さい物は普通の一斗の樽太鼓。
奥に見える小型の2個は五升の底と蓋(フタ)と二斗樽の側を組み合わせた物。
残りの7個が一斗樽の底と蓋(フタ)に二斗樽の側を組み合わせた物。

これらは椅子として作りましたが、変形樽太鼓として使えば面白いかも知れませんし、
あるいは店舗設計の際にディスプレイ樽として使う事も出来る訳です。

2009年12月11日

酒樽屋 古い感じを出した店舗展示用の樽(タル)を作る

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樽屋の倉庫の奥から古い樽(タル)をいくつか探し出して来て、更にその樽(タル)に古い竹箍(タガ)を組上げて、店舗用の展示樽をいくつか作りました。
左側は参考までに普通の木製樽、右側が古色を出した木製樽。
お客様の依頼だったのですけれど、面白い雰囲気の樽(タル)が出来上がりました。
着色などの細工は一切しておりません。
何十年も前に作った樽(タル)の様ですが、
この樽(タル)は単なる「古樽」ではない水の洩れない新品なのです。
酒樽屋は注文さえあれば、こんな不思議な木製樽を作る事も出来るわけです。

2010年02月18日

ディスプレイ用樽(たる)又の名を売場樽(たる)

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いわゆるディスプレイ用樽です。
店舗設計や施工会社の方からの依頼や、店頭のディスプレイに使いたいというお店から直接の
御依頼があったりします。
木樽に乗せて展示すると商品がいっそう引き立って見えるそうです。
店舗の売場に設置するので、「売場樽(たる)」とも呼びます。
高さが56センチあり、底は上から12〜15センチ下がった所に固定します。

この写真の樽(たる)は更に上へ笊(ざる)を乗せるという御指示だったので、
液体は若干洩れます。
全く洩れない物も作ることが出来ます。
漬物屋さんが直接樽に糠を入れる場合です。
この時は箍(たが)を更に二本増やします。当然少し値段が変わります。

右側は普通の一斗漬物樽(たる)高さが34センチなので通称34型と呼んでおります。

一番右側に少し見えているものは親方愛用の自転車に付いているCAMPAGNOLO,コルサレコードの前期型リアディレイラーと同じカンパのOMEGA のリム。


2010年08月21日

特注のディスプレイ樽(たる)展示用樽(たる)

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樽(たる)は必ず、高さが3種類。一尺一寸(約34センチ)、一尺五寸(約45センチ)、一尺八寸(約55センチ)と最初から、決まった物です。昔は醤油樽(たる)用に九寸(約27センチ)の極小の物もありましたが、当時は一番長い一尺八寸の材料を半分に切っていたようです。
九寸の材料は後日、別の酒樽のために大量の需要があり、常に不足ぎみです。

最近は店舗のディスプレイ樽(たる)、(展示用)のために、三尺(約1メートル)のものも、
作る事が出来るようになりました。

今回は設置場所のスペースの制限から高さや幅を、お客さまが決めて来られたので、仕方なく既製の材料を切断して製作しました。

何よりも困ったのは青い竹ではなく、古く退色した竹タガに限るという指定で、
このために倉庫の隅々まで探しましたが、数量が足りるかどうか少々不安です。

時代の傾向でしょうか。最近は古色仕上げの依頼が目立ちます。
古い材料も「古材」として建築用としては入手が容易になりましたが、
樽用の古い材料は、そろそろ在庫が尽きそうです。
百年以上前の古い材料でも削るだけで簡単に新しくなりますけれど、
逆に新しい材料を古く見せるには様々な工夫を必要とします。

2010年08月24日

ツールドフランス観戦用ワインをディスプレー樽(たる)に

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今年のツールドフランスコンタドールの二連勝という結果で終わり、コンタドールもアスタナチームは今年限りになりました。
ヨーロッパの夏も終わりという雰囲気ですが、日本の残暑はこれからのような気配です。

店舗設計会社からの依頼で作った先日の物販用の売場樽(たる)の見本です。
乗せているワインは、「RN13」というピクニック用の微発泡性のワインです。

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RN13というのは国道13号線の略で、ツールでは毎年最後の第20ステージでパリのシャンゼリゼ通りをメインとしたコースを周回します。
そのシャンゼリゼに繋がるポルト・マイヨを起点として英仏海峡のシェルブールに至るのが、国道13号線なのです。

GAL__TDF_2010_DSC06052_GAL20.jpg ©aso/b

2010年12月29日

酒樽(さかだる)を店舗での展示用の木製樽(たる)に改造

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京都祇園の某店からの依頼で、四斗の酒樽(さかだる)を改造して、
店舗でのディスプレイ用、すなわち樽(たる)の上に商品を陳列して販売する容器にしました。
今回は予算の関係上、一度使った樽(一空樽)を使用したので、蓋が入っていた跡が残っております。
更に、この上へ赤毛氈を敷くので蓋跡があっても問題はないそうです。

常に一空樽(いちあきたる)が沢山ある訳があるとは限らないので、
本当は陳列用樽すなわちディスプレイ樽は専用の材料を使って、
上から15センチの所に底が来るようにつくるので、普通の樽(たる)よりやや割り高になります。

2011年04月22日

木製樽を並べて用水桶に見立てる

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時代劇に欠かせない道具の一つに防火のための「用水桶」があります。
太秦の撮影所などには本物があるでしょうが、今回は店舗前の展示用に。
梱包してしまったので、よく見えませんが、
わざと古い箍(たが)を巻いた大きな木製樽(四斗樽)を二つ並べた上に
一番小さい五升樽を五つ重ねて似た雰囲気を出しました。(この上へ更に屋根を付けるそうです)
そんな訳で「樽屋竹十」の倉庫で眠っていたデッドストックの小さい樽を古色を残して再生したのです。
この小さい樽は元々、奈良漬用に大量に作っていた物なのですが、ある頃に突然需要が無くなった特殊な樽です。
酒用の樽に向かない悪い吉野杉を貯めておいて作った木製樽で、夏の閑散期の仕事つなぎになっていた名残です。
数十年経過していて、施主様の御希望と丁度一致しました。
これは完全に「桶屋」がする仕事なのですけれど、
桶屋が殆ど無くなってしまった今となっては「樽屋」がその仕事を代りにせざるを得ません。

DSCF0016.JPG依頼書の参考写真

2013年11月17日

店舗設計の際に展示用に使うディスプレー和樽(たる)

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新しい店舗を作るとき、お店の内外から日本的な雰囲気を醸し出す演出として、
ディスプレー用の和樽(たる)がよく使われます。
樽太鼓を展示用に綺麗な材料で出来る限り美しく作ったり、
逆にエイジングと言って古色を付けたり発注の際の打ち合わせで様々な和樽(たる)が出来上がります。
吉野の山で樽(たる)の材料をあらかじめ最大56ミリに切ってしまうので、
基本的に高さが56センチまでの和樽(たる)は廉価に出来ますが、
それ以上の高さの樽(たる)は原木の段階から別注なので時間と費用がかさみます。
技術的にも一尺八寸(約560ミリ)より背が高くなると突然高価になります。
御注意下さい。

例えば、味噌ラーメン屋さんの前に味噌樽(たる)、醤油ラーメン屋さんに醤油樽(たる)等々という例もかつて有り。

写真の和樽(たる)は蓋(ふた)を70ミリ落として商品を陳列出来るように加工した店舗設計用樽(たる)
この形態の和樽(たる)も上に赤毛氈を敷いたりして使い勝手が良いので人気です。
下げる深さは何センチにでも加工で来ますので御相談承ります。

2014年06月02日

酒樽屋がつくるディスプレイ和樽(たる)

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最近、お問い合わせが多い樽(たる)が展示用や店舗のディスプレイ用に使う、
いわゆる「売場樽(たる)」です。
商品を樽(たる)の上でディスプレイしたり、全く商品を置かずに「樽(たる)」そのもので
お店の雰囲気を醸し出したり、店舗設計会社の方々の腕の見せ所です。
画像は前にも紹介した蓋を10センチ前後落として商品を展示出来るようにしたタイプです。
現場によって様々ですから、電話で御問い合わせ下さい。

2014年06月27日

佃煮屋さんの店舗改装に樽太鼓(たいこ)を

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店舗の雰囲気作りのために樽太鼓(たるたいこ)を使う例が多くあります。
これは某佃煮屋さんが創業当時の感じを出したいという要望で
樽太鼓をたくさん並べることになった時の納入風景。

味噌ラーメン屋さんの前に味噌たるを沢山並べたり、
醤油ラーメン屋さんの前に醤油たるの代用として樽太鼓を何個も並べたり、
なぜか「ラーメン屋さん」のディスプレーに使われる事が最近多いですね。

2014年10月09日

某美術館用の展示樽(展示たる)

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近畿の某美術館から「ディスプレィ」用の樽(たる)の御注文を請負ました。
商品を載せて展示する時に重宝します。
写真の様に、上から15センチ位の位置にもう一枚底を入れます。
この位置は5センチにしたり、20センチにしたり、用途によって様々です。
来月からの酒樽繁忙期になると、こういった特殊な樽(たる)の製作が困難になって来ます。
早めの御注文を御願いします。

たるや 竹十

  • たるや 竹十



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