メイン

新商品 アーカイブ

2006年03月10日

樽屋の作った「ちりばこ」(樽屋は何でも作らなければならない)

今日の製作依頼は「ちりばこ」です。案外、気の利いた「塵函」って無いものです。
なるべく、古い感じでという注文だったので、倉庫から昔の材料を探し出してきました。

これも、三つ作るためにだけ道具を拵えました。
竹だけは新しい物を使わなければなりません。

このビニール袋が樽屋としては不満なので、これが見えないように後日、少し改良する予定です。
「たるや竹十」だけの裏技があるのです。

今まで、無粋なプラスチックの「ごみばこ」を使っていたので随分、お店の雰囲気が変わりました。

2006年03月14日

樽屋が作ったバケツは「杉バケツ」

杉の桶に植物を活けると、昨日の穴子と同様、信じられないほど長持ちして元気。
しかも水が腐りにくいのです。
持ち運びやすいように、竹の取手を付けました。

さる御屋敷を訪ねた折、門に水を撒く時にプラスチックのバケツを使っておられ、余りに無粋なので、樽屋としては、見るに見かね、「杉バケツ」を作って差し上げました。
以来、花器として、また、手水鉢として、お茶会にも登場する位に出世しました。

切花とは植物同士ですから、相性はぴったり。
人間国宝の先生方が焼かれたどんな陶磁器よりも、ラリックのフラワーベースより花々は喜んでいる筈です。

ホワイトディには、お花も良いのではないでしょうか。

 挿花は奥田美代子氏

一週間ほどで、こんなに根が生えてくるなんてビックリ!
                                                                                                      

2006年11月12日

梅田阪急に「たるや竹十」 其の弐

久しぶりの休日なので、大阪・うめだ阪急の『お正月を楽しむアート展』に行ってきました。
樽屋もこの催しに参加しています。
このイベントのコーディネーターは日本の伝統文化をこよなく愛する伊部壽夫さん。
一歩、会場内に入ると、そこは早くも、お正月気分。

「たるや竹十」の新作、「めでたい輪」を遅ればせながら持参しました。

 「めでたい輪」一尺一寸(直径約33㎝)

この竹リース「めでたい輪」は、一見、樽から外した箍(たが)のように見えますが、
新しい技法を用いて作ったもの。リースの裏と表に竹の青さを出したかったので、
二本を組んで巻いてあります。
樽屋の仕事をして30余年の親方も、こんな巻き方は初めてのことながら、
その出来栄えに大満足。

この「めでたい輪」は展示後5分で、お買い上げ頂きました。
伊部さんも親方も阪急の店員さんも、これにはビックリ。
めでたい一日になりました。

手前に並んでいるのは、「杉長皿」。
木目を生かしたシンプルで美しい長皿です。
吉野杉なので、見栄えばかりか、料理の味も引き立てます。

たるや竹十の入り口の「めでたい輪」。
新年の御飾りは、これに決めました。

阪急 大阪・梅田店 06-6361-1381

7階イベントホール『ミューズ』
11月10日(金)~14日(火) 10時~20時(水、木、金、土は9時まで)
最終日は6時終了

2007年11月03日

酒樽屋(さかだるや)が作る特殊な樽(タル)

%E4%BA%8C%E9%87%8D%E5%BA%95%E7%94%B2%E4%BB%98.JPG

今では、殆どの木製樽は菰(こも)に包まれたままで、中を見てもらえません。
酒樽屋(さかだる屋)にとって、こんなに悔しいことは無いのです。

昔は、菰(こも)輸送中に酒樽(さかだる)が傷まないようにする為のプロテクターだったのですが、
他の蔵元の酒樽と差別化するために、どんどん派手になっていって、神社に最近飾ってあるように、
一目で、どこの酒樽(さかだる)か識別出来る様にはなりました。
それと並行して、中の木製樽は見えないから質が悪くてもいいという傾向が強くなり、粗悪化していってしまったのです。

たるや竹十では、出来るだけ木製樽をそのまま見てもらえるように菰を巻かずに裸で出荷するようにしております。
それでは、どこの酒が入っているのか判らないので、正面にレッテルを貼ります。
昔は「腹書き」と言って、ここに何版かの刷り込みを施し、各種の柄や蔵元の銘を色鮮やかに表現したものなのです。
個人的にパーティなどで木製樽を使う時、銘柄ではなく、好きな文字を和紙に墨書きして張っております。
版を作らなくてもいいので、酒の銘柄に囚われることなく、好きな文字を書くことが出来ます。

写真の木製樽は上から三本目と四本目の箍(タガ)で樽の中ほどに仕込んだ底を締め付けることのより、四斗樽(タル)の形をしていますが、容量を二斗に変更しています。
更に上に箍(タガ)を締めると、一斗入りのものも出来ますが、ラベルを貼るスペースがなくなります。

2007年11月17日

酒樽屋(さかだるや)の「めでたい輪」

%E3%81%93%E3%81%98%E3%81%A4%E3%81%91%E5%B8%AB.JPG

「めでたい輪」製作 たるや竹十 意匠 DIVA

酒樽屋(さかだるや)が作った正月用の「お飾り」が梅田阪急で展示即売されております。
「こじつけ師」こと伊部壽夫さんにセレクトしていただいた物です。

酒樽(さかだる)に使う箍(たが)をリースに仕立てました。
普段と違い、延々と箍(タガ)を巻き続けたので、両手は棘だらけです。
竹の箍(タガ)は素手でないと、うまく巻けないので仕方がありません。


「お正月を楽しむアート展」
阪急・うめだ 9階和食器売場

11月14日(水)~20日(火) 
大阪市北区角田町2番7号 電話 06-6361-1381
あさ10時→よる8時

**11月21日(水)~27日(火)の「ジャパニーズ レトロ コレクション」にも樽屋(たるや)の「クリスマスリース」が展示即売されます。(同店7階)

2008年02月06日

「めでたい輪」完売御礼

medetai-wa.JPG

銀座松屋でも完売 !! との報が、先日届きました。
昨年末、大阪梅田阪急と東京銀座松屋に並んだたるや竹十謹製「めでたい輪」です。

梅田阪急でも会期中売り切れて、お客さまにお待ちいただいたのですが、銀座松屋でも同様、たくさんの方にご予約いただきました。
樽屋の12月は殊のほか忙しく、追加の「めでたい輪」がなかなか製作できず、ご迷惑をおかけいたしました。

今年も暮れに両デパートで販売させていただく予定です。

写真は親方が面白がってつくったミニチュア版「めでたい輪」
これも思いがけず、お買い上げいただきました・・・

まことにありがとう存じました。

medetai-wa2.JPG

2010年10月18日

酒樽屋は、頼まれれば、どんな特殊な樽(たる)も作る

DSC00031.JPG

高さが480㎜という、樽屋にとっては大変作りにくいサイズの樽です。

酒樽は容量の関係で、一斗樽(たる)、二斗樽(たる)、四斗樽(タル)の三種のみでしたから、
当然、使う材料も一尺一寸、一尺五寸、一尺八寸(約34センチ、約45センチ、56センチ)の三種のみです。
昔は「樽屋竹十」南の浜辺で丸太を挽き、乾かしておりましたが、
神戸市灘区に浜辺が無くなってしまった事もあり、
全ての作業を山の中で仕上げるようになりました。

そんな訳で約一尺六寸の樽(タル)を作るには、勿体ないのは承知で、
一番長い一尺八寸の樽丸を切断するしか術はないのです。

尚かつ、この細長い樽(タル)には、青い竹ではなく、
古色がかった古いタガを使って欲しいという要望にも応えました。
何度も試作品を送って、作り直しました。何度も断念しそうになり、
断りの電話も入れた程でしたが、完成すれば良い経験になりました。


写真の完成品の手前に見える樽(タル)が一尺五寸で作った二斗樽(タル)、
向こう側に見える樽(タル)が一尺八寸で拵えた四斗樽(タル)です。

2010年12月07日

五十年ぶりに醤油樽(たる)が復活

DSC07513.JPG

昭和40年頃を境に醤油用の木製樽(たる)が完全に廃止になって、木函入の一升瓶。その後はペットボトル紙パックに換わって行きました。
今では、その一升瓶の消費も激減しています。
最近、木製樽(たる)の暖かみが見直されて、数社の醤油屋さんから木製樽(たる)の注文が相次ぎました。
もっぱら店頭で昔のように木樽(たる)から計り売りをするそうです。
清酒では、木樽(たる)から酒を呑ませてくれる店が何軒もありますが、醤油は珍しい例です。
きっと評判になる事でしょう。

2013年11月22日

小雪(しょうせつ)、すなわち和樽屋(たるや)の繁忙期

DSC_0857.jpg

気が付いたら,十一月も終わりに近づいております。
小雪(しょうせつ)です。十二月七日の大雪(だいせつ)を経て暦の上では冬がはじまります
和樽屋(たるや)にとって、一年で一番忙しい時期です。
今年は例年に比べると未だ極寒までは未だ遠く、少し力仕事を続けると汗ばむ位です。
すなわち、漬物樽、味噌樽の時期に急ぎの樽太鼓の修理が加わり、そこへ本業の酒樽の注文が年末まで殺到、てんやわんやでおおわらわの年末がはじまるのです。

最近、変った用途に和樽(たる)が利用されて驚くことが多くなりました。
今回の写真の二丁は和菓子屋さんが餡だったか粉かを混ぜるための鉢の更に台に使うとのこと。
(だったと思う。曖昧で失礼)、ほかにもガラスを磨くための和樽(たる)等々。これは樽(たる)の中に研磨剤とガラス玉を一緒に入れ、回転させて丸く加工するらしいのだけれど、同種の方法は神戸に沢山ある真珠加工業者の間では常識のようで。この古典的な手法を踏襲されている真珠屋さんは未だあります。海鮮類や野菜等でも木製の和樽(たる)を使う方が鮮度が圧倒的に落ちない由。うなぎ屋さんやあなご屋さんからの注文も絶えません。

あるいは地元の桶屋さんが高齢のため廃業してしまい、それまで使っていた鮒寿司用の桶が手に入らなくなってたるや竹にたどりついた方。年齢に関係なくネット環境にない方で雑誌新聞やテレビに取り上げてもらったら、メモされていたのか暫くしてから問い合わせて来られます。

たるや 竹十

  • たるや 竹十



  • 写真及び記事の無断転載はご遠慮下さい
  • About 新商品

    ブログ「酒樽屋日誌」のカテゴリ「新商品」に投稿されたすべてのエントリーのアーカイブのページです。過去のものから新しいものへ順番に並んでいます。

    前のカテゴリは文学です。

    次のカテゴリは映像です。

    他にも多くのエントリーがあります。メインページアーカイブページも見てください。

    Powered by
    Movable Type 3.35