フランス料理店で杉樽の鏡開きをする
神戸、北野町のレストラン[GENTI OSIER]で新年に四斗の酒樽の鏡開きをするというので、届ける。
フランス料理と樽酒(たるざけ)は意外なほど良く合うのです。
この店のオーナー高柳好徳さんは伝説の美木剛氏のジャンムーラン
の元メンバー。
異人館倶楽部パートⅡ
神戸、北野町のレストラン[GENTI OSIER]で新年に四斗の酒樽の鏡開きをするというので、届ける。
フランス料理と樽酒(たるざけ)は意外なほど良く合うのです。
この店のオーナー高柳好徳さんは伝説の美木剛氏のジャンムーラン
の元メンバー。
異人館倶楽部パートⅡ
さるパーティで、壇上に四斗樽を十丁並べての鏡開きがありました。
樽屋から見ても、まことに迫力あり。
かつて、日本中のお祝いの席には、必ず「四斗樽」が鎮座して、宴の中心になっていたものです。
ある日から、それがウエディングケーキに代わったり、二本縛りの一升瓶(酒の容器として最も悪いデザイン)になって行きました。
似非欧米文化に飽きた二十代の人たちから、「樽酒」が再評価されてまいりました。
とりわけ「鏡開き」が、「おしゃれ」なのだそうです。
鏡は、古鏡の形に似ていることから、樽の蓋の意味ですが、
縁起物ですから、「鏡割り」とは呼ばず、「鏡開き」といいます。
法被の意匠は少し考えた方がいいかもしれません。
灘の大手メーカーでも、吉野杉以外の材料を使った酒樽を安いからという理由で、
堂々と出荷していることは由々しき問題です。
清酒には吉野杉が最も相性がいいのです。
香りが全く違います。
新年あけましておめでとうございます。
昨年は、ひとかたならぬ御贔屓にあずかり真に有難うございました。
大晦日まで働いておりましたので、正月三ヶ日は寝正月でした。
酒樽屋の鏡餅は、かわいい小餅を樽の側板の上にしつらえてみました。
『古鏡』樋口隆康著(新潮社)より
「画文帯同向式神獣鏡」
酒樽の蓋のことを「鏡」と申し、そこに取り付けられた木栓を「天星」と呼びます。
古来、上の写真の如く丸い物を古鏡に擬えて、鏡と云いました。
鏡餅も円形に丸めたからです。
毎年、一月十一日頃の鏡開きの儀に倣い、
祝事に酒樽の蓋を開くことを「鏡開き」と申します。
「鏡割り」という言い方は忌み言葉なので、正式には用いません。
新年早々、くだくだしく申し上げましたが、
本年も、ひとつ宜しくお願いいたします
江戸時代、武家では男は具足(鎧の一部)の前に、女は鏡台の前に鏡餅を置き、十五日に、これを割って食べたものです。平民は神仏の前に供えました。
写真は雑誌「週刊プレイボーイ」昭和43年1月30日/2月6日合併号に掲載された、昭和43年1月15日に日本武道館での「鏡開き式」に登場した故三島由紀夫氏(前日43歳になったばかり)。
この二年後に自刃。
「今の戦争の超スピードをF104搭乗で味わったのち、昔の戦争の超スロモーを武道館の鎧の着初め式と出陣式で味わった。着付だけで三十分以上かかる武具一揃は 重量三十五キロ。バーベルをかつぎ馴れているから 鎧は楽だし 冑も 無線のついたパイロット・ヘルメットの 頭を押えつけられる感じとあまり変りはない。重装備のコロコロした兜虫的な武装のなごりは 今は人間ではなく タンクに残っている。めくらで唖でツンボなのが戦車だと言われているが なるほど鎧兜に身を固めると 視界もせまく 身動きも不自由で 却ってガムシャラな勇気が出るような気がする 大将のキュークツさがよくわかった。やっぱり足軽のほうがいい。」三島由紀夫(原文のママ)
上記文章が新全集に収録されているかどうか、未だ確認しておりませんけれど、写真は未収録でしょう。
この時の別写真はLP「椿説弓張月」上の巻(横尾忠則装)に掲載されております。「下の巻」は未刊。
その後、新潮社刊「決定版全集 34巻」に『(無題 若武者出陣)』として、収録されていることが判りました。
これは某所で見かけた御用済みとなった鏡開きの樽です。
槌で叩くところを間違えたら、こうなってしまうのです。
鏡開きは難しいものではありません。
木槌で叩く所や「金ベラ」を入れる場所を間違うことがなければ、画像のようになる事はありません。
鏡開きのために竹釘で接いだ場所が一番弱いところなのです。
ここを叩けば良いのです。
ヘラを入れる場所が違うと蓋の側面に、このような抉れキズや鏡に不要な割れ目が出てしまいます。
酒樽本体を見ても、奥の黒ずんだ場所にキズを付けてしまっています。
何より、誰の仕業か存じませんが、必要以上の力と手間を要したことは想像されます。
酒樽の「鏡開き」は縁起ものです。美しく開きましょう。
アトリエドームの坪文子さんの依頼でgrafの10周年記念パーティのために五升(9ℓ)の酒樽(さかだる)を持って行きました。
五升の酒樽は小さくて「鏡開き」をしにくいので、呑み口から出す形にいたしました。
しかし「鏡開きはしないの?」という声が会場のあちこちから聞こえ、大勢の人たちの前では、やっぱり「鏡開き」に限ると再認識。
酒樽屋のおやかた、反省する事しきり。
ハレの舞台には、やっぱり「鏡開き」でした。
DJブースではリリースされたばかりの「ウリチパン郡」のニューアルバム「ジャイアント クラブ」が。
会場で人気だったのが、数字の十とクロスを象った巨大なケーキ。
あっという間に食べられてしまいました。
口にしたのは周囲の野菜だけです。
「花は食べられません」の注意書きあり。
写真は赤味二斗樽(36リットル)に見えますが、実際は底を真ん中に、もう一枚入れて容量を半分の一斗(18リットル)に仕上げました。
ですから、酒樽の一階は空洞、二階部分に清酒が入ります。
最近は、このタイプの酒樽の注文が増えました。
実はこの酒樽はオランダの港町に空輸されて結婚式に使用されました。
「たるや竹十」では海外発送にも応じております。
送料は欧米向けだと酒樽の料金と同じ位です。
翌日には現地に到着しますが、通関に数日要します。
酒樽の上に乗っているのは鏡開き用の木槌と竹杓です。
杉枡や鏡開き用の「金べら」もご用意いたしております。
二階建ての酒樽、オランダのみなさまにも気に入っていただけたでしょうか…
酒樽の蓋を外した図です。
鏡開きの時は、失敗を避ける為に、あらかじめ蓋を外しておく場合が多いのですが、
この酒樽の場合も相当苦労して、蓋をこじ開けた様子が酒樽本体の傷から推察されます。
「鏡開き」が容易に出来る酒樽という注文が年に何回かあります。
「鏡開き」し易いという事は即ち輸送中に清酒が漏れ易いという事なので、それは無理な注文なのです。
最初から蓋のない酒樽を作って、宴会の現場で一升瓶から酒樽に清酒を注ぎ、上に蓋を置けば安易なのですが、それでは酒樽の中で清酒が吉野杉の木香に包まれる魔法の数日間を得られません。
「金べら」と木槌があれば、酒樽の蓋は容易に開くのです。
詳細は次回に...................
酒樽の鏡開きは、簡単なように見えますが、大切なイベントの中心になる儀式なのに、
万一失敗したり、いくら叩いても蓋(ふた)が開かなかったりすると大変な事ですから、
多くの方はあらかじめ蓋(ふた)を外して、形だけの鏡開きを執り行ないます。
最近では殆どのホテルの係の方が、専門の酒樽屋が驚く程上手に蓋(ふた)を開いています。
更に、簡略化して蓋(ふた)のない酒樽の上に蓋(ふた)をのせて置き、現場で酒樽に
清酒を入れるという方法もあるのですが、絶対に失敗はありませんけれど清酒に木香が付きません。
写真の酒樽は「36ℓハンダルセット」といって下半分を発砲スチロールの台で上げ底にしたものです。当然72ℓもあります。
菰(こも)の隙間から白い発砲スチロールがのぞいているので、直ぐに見分けがつきます。
実は20数年前に伏見の某大手蔵元と樽屋竹十他が共同で開発したものなのです。
当時、他の樽屋の反撥に遭い、ひどい中傷を受け、軽蔑されたものですが、
数年後には手のひらを返したように全国から竹十に手法を教えて欲しいと懇願して、毎日よその職人達の竹十詣が続きました。
一時は「ハンダルセット」が主流の時代が長く続き、材料の供給が間に合わない程でした。
もし、当時「ハンダルセット」を開発していなかったら、良質の吉野杉が手に入らなくなってて、需要に応じきれなかった事でしょう。
今は「ハンダルセット」も清酒の消費量の激減もありますが、やはり本物が良いという
傾向に戻りつつあり、役目も一段落を終えたかなという印象です。
名前を決める時、「ハンダル」とは二斗酒樽(36ℓ)の別称「半樽」と紛らわしいので猛反対したのですが、他に適当な名も思いつかず、蔵元の意見に押し切られました。
当然、必ず菰(こも)を巻かねばなりませんので、裸に出来ない事、用済みの樽が再利用不能という点が弱点です。
酒樽屋としては、やはり昔ながらの全部、吉野杉を使って酒樽を作りたいのが本音です。
当時、別の大手蔵元数社は、この大きな流れを無視して価格が高いにも関わらず全部が吉野杉出来た酒樽を使い続け、今に至っております。
この酒樽は菰をあらかじめ中に巻き込んで鏡開きをし易くしています。
また、「赤紙」は昔の名残で、呑み口の場所をわかり易く示している訳です。
この酒樽には絶対に呑み口がない訳ですから、単に赤い飾りでしかありません。
本式の巻き方ですと蓋(ふた)の部分にも、もう一カ所「赤紙」を巻きます。
左から、「9リットル赤味酒樽」、「9リットル甲付酒樽のフタ抜き」とその「フタ」、
右端が「9リットル漬物樽」
最近、海外で結婚式を挙げる方を中心に、最も小さい9リットルの酒樽を使って
「鏡開き」をしたいという御注文が増えてきております。
確かに着物での挙式となると、昔ながらの杉と竹で出来た木樽が一番でしょう。
かつて「鏡開き」と言えば四斗樽が主流でしたが、今は精酒を沢山呑みませんから
18リットル(一斗樽)か9リットル(5升樽)を選ぶ方が多くなりました。
酒樽の「鏡開き」の儀式は簡単な作業なのですが、一般の方々にとっては特殊な事なので、
写真の真ん中の樽のように、あらかじめ「ふた」を開いておき失敗を避ける方も多くなりました。
ただ、この方法ですと肝心の「木香」が付きにくいので、どちらを選ぶか悩むところです。
最近、海外で行われる結婚式に樽酒の鏡開きを取り入れることが小さなブームです。
「たるや竹十」では海外発送も承っております。
運賃が中の酒樽を上まらないように、もっぱら郵便局のEMSを利用しています。
郵便ですから当然、切手を張らないと行けない訳ですが、その額が日常使用している物から
余りに乖離しているので、いつも違和感を抱きます。
この日も北米行き3.5キロ未満で6、100円。
現行切手の最高額は1、000円なのですね。5,000円切手を下さいと言ったら、
そんなものはないのですと局の方が恐縮されておりました。
海外での鏡開き、樽酒がもっと普及すればいいのですが............
ちなみに、この酒樽は空っぽで、中に入れる清酒は現地で調達するそうです。
海外発送の場合は、このケースが殆どです。
毎年恒例になってきましたが、「樽屋竹十」の向かいに位置する「沢の鶴資料館」でジャズコンサートがあり、
正式な鏡開きが執り行なわれ、その後の休憩時間を利用して「振る舞い酒」がありました。
酒樽は当然、「樽屋竹十」が用意しましたけれど、やはり底も含めて吉野杉の酒樽。
今年は、去年忙しくて寄贈出来なかった事もあり、
また、張り切って「甲付酒樽」を選んだせいか参加者の評判は上々。皆さん、おかわりの行列
「この酒を買いたいのですが、何と言う銘柄ですか?」という質問と共に周辺の五合瓶を駆逐して、美味しい おいしいの連発。
尋ねられた係の方も「これは樽酒です。中身は単なる上選(昔の一級酒)です」と対応するしかなく、瓶詰めの樽酒は吉野杉の酒樽を使っていいないので、同じものだと答える訳にもいかず、返答は「×?▽♡◉♪♪♬♨............」でした。
写真を見ても判るように樽酒に於いて「底」が、いかに重要な要素である事を再認識しました。
空になるまでもう一息。一昨年はあっという間に空っぽになったのに。
残暑のせいと、飲酒運転取締が厳重になったことも原因でしょう。
でも、この日の主役は、この夏94歳で亡くなったレスポールだったのかも知れません。
心無しか涼しくなってまいりました。
今日10月1日は「日本酒の日」だそうです。
全国各地でイベントがあり、多くの酒樽が鏡開されます。
日本の酒なのですから、「日本酒」等と媚びた呼び名にせず、
堂々と「酒」あるいは「清酒」と名乗ってもらいたいものです。
ビールをドイツ酒、シャンパンをフランス酒、テキーラをメキシコ酒と呼んでいるようなもので、少々恥ずかしい思いがします。
外国でも「サケ」で通用する訳ですから、早急に「日本酒」という奇妙な表現はやめましょう。
酒という漢字を分解すると、水(癸)と酉で、ミヅのトリとは癸酉の意です。
「酉」は本来「酒を醸造する器(つぼ又はかめ)」を意味していますが、大きい意味では「樽(タル)」です。
「樽」のつくりである「尊」も「かめ」から来ているのですが、この話は別の機会に。
「酒」のさんずいは当然、酒造に不可欠の「水」ですけれど、「御津(水・蜜・密)の多留・
暦の10番目に位置することと、新米の収穫期であることから、この日が選ばれたそうです。
足る」でもあります。
「酒」に似た漢字に「配(くばる)」がありますが、
これを分解すると、酉(とり)と己(おのれ・ツチのトリ)になります。
配(ハイ)とは己酉。
酉は酒壷を意味していますし、己は、そのカメに人が膝まずく姿の象形文字でもあります。
常に暦と連動して醸造を続けて来た名残でしょう。
どことなく、こじつけ気味の説明ですが、
白川静氏が亡くなられたので、詳しい事が判りません。
ちょうど新酒の季節ですし、日本のボジョレ・ヌーボーのような物だと思っておけば良いのでしょう。
この頃から清酒業界は一気に忙しくなるのです。
10月1日はウラジミール・ホロビッツや服部良一の誕生日でもあり、音楽的にも何か関わりがあるのかも。
確かに醗酵中の酒に心地よい音楽を聴かせると味が良くなると言われています。
近くの蔵元では醸造蔵の中でドリカムのCDを聴きながら仕事をしています。
出来上がった酒は、やはり若い味でした。因果関係を調べた訳ではありませんが。
先日、カナダへ送った弊店の酒樽が無事届いたようです。
今年の四月からメールのやりとりが始まって、約半年の打ち合わせの末、T氏御夫妻のカナダでの披露宴に樽屋竹十の酒樽をお使いいただきました。
結婚披露のパーティーは、カナダと日本、両国の文化を取り入れた工夫が現地の皆さんに評判だったそうで、樽屋にとってもこの上なくうれしいことでした。
おめでとうございます。
末永くお幸せに。
結婚式の際、酒樽を使った鏡開きをしたいという御要望があったので、早速ひとつ拵えました。
「樽屋竹十」の木樽(たる)は全て、オーダーメードなのです。
今回は木樽(たる)の中に清酒ではなく、梅酒を入れるという話でした。
酒樽(さかだる)と言っても中に何を入れるかは、お客さまの自由なのです。
少し前には、空の酒樽(さかだる)に水を満たし、
鏡開きの飛沫(しぶき)だけを楽しみたいという方までおられました。
酒屋さんにとっては困ったものです。
某酒造メーカーに依頼したら丁重に断られたそうです。
酒造メーカーや町の酒屋さんは酒を売っている訳ですから、当然でしょう。
今回もまた、菰(こも)を巻かずに
酒樽(さかだる)に直接、和紙を貼って墨書きする方法を選ばれました。
神戸市の北野町での挙式でしたので、自分で持って行っても良い位の距離でしたが、
運賃も安く、安全なので宅急便業者に依頼しました。
いつも、お世話になっているドライバーのお兄さんが、
「会社の帰りに個人的に持って行こうかな」と冗談を言った位に近所なのです。
またまた、鏡開きし易い様に、あらかじめ蓋(ふた)を外しておきました。
和歌山市の真ん中に紀の国ぶらくり劇場という劇場があります。
神戸にもこのような劇場「新開地劇場」があり、東京には木馬館が健在です。今では、こういう劇場は珍しくなってきました。
北に桶屋町、西に大工町という町名が残っており、かつては職人の町だったのでしょうが、
今では全くその面影はありません。
ここの支配人の方から年末に劇場で鏡開きをして振る舞い酒をしたい旨の依頼がありました。
昭和40年頃まで、人の集まる百貨店の前などでは必ず年始に鏡開きをして樽酒を振る舞ったものです。
最近、こういう昔の風習の良さが再認識されてきて、
鏡開き用の酒樽で樽酒という習わしが復活しつつあります。
年末年始の酒樽ご購入の予約が殺到しております。
予約は早めにお願いします。
三連休の最後の祝日が大安。
こんなに綺麗に揃う事は一年に何度もないでしょう。厳冬の時期なれど快晴。
婚礼には最適の日和でした。
写真のお客さまは弊店の過去の日誌を見付けられて、同じようにして欲しいという依頼。
当然、酒樽の鏡開きをする日程は早くから判っている訳ですから、
御注文は今年の始めでした。
木槌、竹杓、杉桝に加え、更に和紙に「壽」、
そして専門の方にお願いして新郎新婦のお名前と記念日を墨書き致しました。
結婚式や各イベントでの鏡開きに酒樽をお使いになる場合は、
期日が一日遅れては意味が無いどころか、大変なご迷惑をおかけするので緊張します。
鏡開き用の樽酒は予定より少し早めにお送りします。