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酒だる道具と椿油

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今年も早や芒種であります。椿の種はいつ蒔くのか知りませんが、椿油の話です。
酒だると椿油は何の関係もないように思えますが、
実は樽(たる)を拵える工程上で必需品なのです。
樽(たる)に限らず鉋(かんな)など木工用の道具は主に樫や桜などの固い材料で出来ています。
道具を長持ちさせるためと加工時にすべりを良くする目的で道具に油を染み込ませます。
酒だる製作の際に石油系の機械油を使う訳にはいきません。
樽屋竹十では兄弟子の先達が食用油なら問題ないだろうと「サラダ油」を流用しておりました。
この油は粘ついて埃も付くし、決して滑りが良くなる訳でもなく、余り良くないのです。
どこかで先達が「食用」なら問題ないだろうと勘違いしたのでしょう。どこの家庭にもありますし。安価です。サラダ油でダメならテンプラ油はもっと向いていないし、オリーブオイル、菜種油と探しても何が良いのか判断出来ず困り果てて、ホームセンターやネットに押されて、最近とみに減って来た「町の金物屋さん」明治創業の「赤松金物」に相談に行ったら、「木工用の油は昔から椿油だよ」と迷わず出して来てくれました。
DIYの大型店も便利ですが店員に知識がありませんし、我々が必要とする特殊な商品は置いていません。どの分野でも町に一軒は専門店が必要です。
その問題は別の機会にして、今日から道具に椿油を塗り快適に作業しています。
椿油は本来、女性用の整髪料として有名ですが、思っていた程の匂いはないし、
木工道具用としても最適でした。私が知らなかっただけの様です。


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たるや 竹十

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    2014年06月06日 09:10に投稿されたエントリーのページです。

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