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樽造りの先達、DVDで技術を披露す

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今日はクリスマスイヴですが酒樽屋は、この時期が一年で最も忙しい時期です。

そんな時、富山県砺波市の教育委員会の御好意で写真の様な貴重なDVDと資料を頂きました。
同市にお住まいの市内最後の樽職人、石黒孝吉さん(大正9年生まれ)の仕事の工程が映像になっています。
既に引退されておられるのですが、この撮影のために数日間のみ復活されたそうです。

この方は元々、桶屋さんでしょう。基本的な造り方は同じですが「型板(かいかた)」という、定規を用いる点、
「前鉋」(関西の呼び名は槍かんな)を多用する点などが「樽屋」と違います。
一番驚いたのは、榑(側面の丸みのある板)や輪竹、果ては木栓まで、全て一人で作ってしまう事でした。
しかし、使っている材料が全て「吉野杉」だったので安心しました。
地元の「若鶴酒造」の専属だったそうです。もう一軒の「立山酒造」の酒樽は樽屋竹十が作っております。

全国各地の桶屋さんは少量の注文に対し、このDVDのように桶作りと同じ手段で一日に一個の樽を作って来たそうです。
かつては樽屋竹十でも全て自分の所で作っておりましたが、徐々に分業化していきました。
和樽の製作に専念して、大量の注文に応えなければならないからです。

今は全国でも「樽屋」より「桶屋」の方が少なくなってしまいました。
「樽屋」が10件程、「桶屋」は更に少なくなりました。

この砺波市でも、かつて42人いた桶職人が、この石黒さんを最後に一人もいなくなってしまったそうです。
五年前に72歳で亡くなった同市の桶職人、宮島良一さんが愛用されていた桶道具は、
「暮らしを支えた桶(おけ)・樽(たる)展」と題して同年、砺波市太郎丸のとなみ散居村ミュージアムの民具館で展示されました。
そんな事もあり、平成15年に砺波市郷土資料館が「村をささえた職人展」を開催しました。
この際の縁で、DVDも今年の三月に製作された訳です。残念ながら非売品、品切れです。

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たるや 竹十

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    2010年12月24日 10:19に投稿されたエントリーのページです。

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