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深夜の酒樽屋 で杉樽(タル)が、さみしく出番を待つ

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仕事を終えて、鍵をかけた後の酒樽屋は真夏でもひんやりして、不思議な雰囲気です。
週明けに出荷する予定の酒樽だけが静かに出番を待っています。

かつて樽屋は杉樽(タル)や杉材が乾燥しないように、必ず北向きに造りました。
背表紙が日焼けしないように北向きに建てる古書店と同じ理由です。

商品を第一に考えているので、中で働く人間は その犠牲にならざるを得ません。
今は、古書店には空調がありますが、樽屋に空調は厳禁です。
冬は恐ろしい寒さですが、汗だくになるので休憩時間以外は案外暖かく、
この冬は小さな電気ストーブひとつで乗り切りました。
決して石油が高騰したからではありません。暖冬だったからでしょう。
これから夏にかけては南向きの日当りの良い工房よりも少しは楽に仕事が出来ます。

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たるや 竹十

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    2009年05月29日 12:35に投稿されたエントリーのページです。

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