
「ぶんまわし」です。漢字で書くと「規」、英語だと「コンパス」
あらゆる事象の基準になる意です。
コンパスには羅針盤の意味もあります。
酒樽屋では、これを使って酒樽の底と蓋(ふた)の外径を引きます。
杉棒に鉄釘を差した単純な道具ですが、金属製の精密なコンパスより手になじみます。
また、酒樽屋では正確な円を引くと良い酒樽が出来ないのです。
箍(たが)を締めると柔らかい部分がプレスされて、楕円の酒樽が出来上がります。
ですから、円形の酒樽をつくる為には、あらかじめ逆楕円の底や蓋(ふた)を作っておかねばならないのです。
精密機械より「勘」の方が大切なのです。